ライアン孤独な海賊王

スノー・ロワイヤルのライアン孤独な海賊王のレビュー・感想・評価

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)
3.8
罪なき息子を殺した麻薬組織に単身復讐する父親ネルズ(リーアム・ニーソン)。彼は長年雪深い町の除雪作業を請け負い、その真面目さ勤勉さから名誉市民にまで選ばれる人物だった。・・・・・・とここまではどこにでもありそうな話だが、麻薬組織が復讐する相手を勝手に誤認した事によって蜜月だった取引相手との血で血を洗う抗争が始まり、さらにある事から内部抗争まで発展する。そうとは知らず、己の復讐を完遂すべく単独で動くネルズ。静かな街で起きた殺人事件を興味本位で追いかける女性警官も加わり、物語はそれぞれの思惑を超えて動き出していく。

この手の話の主人公って、ストーリーの中で何度も危機に見舞われ、その度に切り抜けて強くなっていく姿にワクワクさせられるものだけど、このネルズ、とにかく初っ端から腕っ節が半端なく強い!普段は真面目に除雪作業に勤しむただの一般人なのに、傷者相手にしても怯むどころか常に先手必勝で思いっきり殴りつけ、必要な情報を得たら証拠を消すために容赦なく殺していく。息子を無慈悲に殺された復讐とはいえ、人を殺すことに全く罪悪感を持たぬようで、血も涙も全く流さないかなりのサイコパスぶりを発揮。まるでゲームやってるような感覚。

悪者退治でスカッとした気分を味わいたい人にオススメ!