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私、オルガ・ヘプナロヴァーのyasu555overseasのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

昼頃に「私、オルガ・ヘプナロヴァー」を観ました。

観い終わった後、"オルガ・ヘプナロヴァー" についてネットで調べました。
1973年、チェコスロバキア(この年では1969年からチェコ社会主義共和国とスロバキア社会主義共和国による形式的な連邦制に移行し、正常化体制と呼ばれる政治的引き締めと中央集権体制の強化を推進した事で復活)で実在したチョコスロバギアの首都・プラハで、トラックで25人(8人が死亡、17人が重傷)を轢いたチョコスロバギアの最後の受刑者として女の子 オルガ・ヘプナロヴァーの歴史を物語る伝記ドラマ映画です。

オルガは人と関わるのが苦手で複雑且つ気難しく精神的に(他人とのコミュニケーションに難がある)病んだ女性です。
何故、人と関わるのが苦手で複雑且つ気難しく、精神的に病んだ女性なのか?
それは社会不適合者でパーソナリティー障害且つコミュニケーション障害を患った女性でもあり、性的障害者であることが分かりました。だから、13歳になってたオルガが家に居てた時、気分が乗らなく、馴染めない理由で学校に通わず、家に引き籠もって常に不機嫌で自分の殻に閉じ籠る日々が続いてたという事です。彼女がそれらの症状を患って家に引き籠もってた理由と心境が良く分かってきました。深い鬱病(精神的な病)に悩まされてたオルガは精神安定剤メプロバメートを過剰摂取して自殺を図ったシーンには痛感されました(自分はこの子に共感してるのかもしれない)。 そして、自殺未遂に終わったオルガは、
精神科病棟に入れられてそこでで初めて同性同士のカップリングや未成年者の喫煙に直面した時、病棟でも異質な変人の存在として見られたオルガはたくさんの精神患者達にシャワー室へ連れて行かれて集団リンチを受けたシーンは凄くて惨めな感じを受けました。
この時の彼女は孤独感と辛苦感を抱えたままの精神状態は、プライドと精神を削られたように悪路な一途を辿る彼女の人生でした。

煩わしい両親の元を離れて1人で暮らす森の中にあった質素な家具ばかりしかない小屋は彼女を孤独な象徴に表現させてるようで世間への反抗の証となるボーイッシュ(少年風な髪)な髪型に切り、目立たないように頭を下げてタバコを吸いながら、運送のガレージでトラックの運転手として働くオルガ役 ミハリナ・オルシャニスカの役作りな演技が良かった。

運送の職場で知り合ったイトカには自分と同じような匂いを感じ、自分の性癖を見つけたが、イトカは別の恋人がおって同じ姓的な共通の日々は続かず、遂にイトカに見捨てられて孤独感が増していき、どん底に突き落とされた感じで灰皿に吸い殻が満杯に溜まっていく一方、自暴自棄になった彼女の苦悩、辛苦が良く表現されてるのが感じました。