はた

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのはたのレビュー・感想・評価

3.5
ストーリーはいつものスコセッシらしく、小悪党の悲劇だった。が、これまでの映画とは違って女性キャラクターたちが不条理に立ち向かう勇敢なキャラクターとして描かれていて、そこはこれまでのスコセッシ作品とは一線を画しているところだった。

スコセッシはミッドサマーのリズムに倣って作品を構成したと語っていたが、参考にしているのはおそらくシーンとシーンの継ぎ目に生じる静寂の瞬間だと感じた。特に、ヒロインの母が死ぬシーンや、ラストの質問場面などで生じる間は、明らかにアリアスターの映画のそれだった。
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