SWと共に

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのSWと共にのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

M.スコセッシ&R.デ・ニーロ&R.デカプリオ。否が応でも期待が高まる作品。やはり見応え十分な作品でした。
206分の超大作も緊張感保ちっぱなしで長さを感じさせない作り。ストーリー自体の流れは途中で見えているのに、人間模様とその精神の奥底をリアリティ抜群に表現する。また、圧倒的な悪党ぶりのデ・ニーロに、ここまでか思わせるクズ男のデカプリオはもう最高。悲劇の中心となるモリー=リリー・グラッドストーンの口数は少ないけれど全てを見切っているようでクズ男を信じたい女性を目と表情で演じるところなんて素晴らしい。
元々は、捜査官=デカプリオで殺人事件を解明するミステリーシナリオだったところを、デカプリオの進言で役柄も変えて、視点を悲劇のオセージ族から描くことにしたなんて、裏話を聞けばさらに凄さを感じれる。
少し考えればわかるようなストーリーをわざわざ会話中に盛り込むような映画と違って、こういうのが映画なんだなあと感じれた3時間半でした。
それにしても、クライマックスはおおっと思わせておいて、最後の「インスリン」でやっぱり最後までクズ。
ただ、終わった後の疲労感もなかなか。。。
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