TOMO

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのTOMOのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

200分
途中、全く見飽きることが無いのは流石スコセッシ監督…!

丁寧で真摯な作り。
長尺だからこその説得力。
前提知識が乏しくても微妙なニュアンスを細かいディティールから感じ取れる。

実在の人物を題材にしてるからこそ、登場人物は洗練されてるとは言えない。
所々抜けてるし、半端もんだし、覚悟がブレる。
それが煩わしさではなく、リアルさに直結してる絶妙な作り…

悪の限りを尽くしてるヘイルが、
「馬鹿な甥さえ居なければ…」と最後まで言い続けてるとこから、彼の卑小さ・醜悪さが浮き彫りになってるけど、
デ・ニーロの演技にもそれが理解出来る気がするんだ…

決して「惹かれる」悪ではない。
決して「魅せる」悪にはしない。
随所からそういう丁寧さが感じられる。
TOMO

TOMO