こぶた

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのこぶたのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

私が期待しすぎてしまったのか?
いつものように殺しのループに巻き込まれていく展開…またこれかと思ってしまった
グッドフェローズのインディアン版という印象
アイリッシュマンが凄く好きだったからか物足りなかった
殺しを適当な奴に仕事として流してマッチポンプ的に殺し屋を殺させて信用と証拠隠滅を測る良い人そうな極悪人のデニーロはさすがの演技力だけど
ディカプリオがやる必要あったのかな?この主人公の役…
殺しの目的も金(受益権)ってだけで次から次へと殺して
その中でヘマしたりもするけど特にそれが後の展開に繋がるわけでもなく…
適当なやつが出てきて次つぎ親族を殺すだけの映画という印象
母親の死の際や度々出てくるフクロウなど、インディアンの世界観を象徴的に描いてるシーンは幻想的で素敵だったし
ディカプリオの妻役の女優さんは綺麗だし雰囲気があったけど
モチーフにする殺人事件に困ってとりあえずこれにしたのかな?ってくらいインディアンに対するリスペクトとかも特に感じなかったな
機能としてのインディアンの妻でしかないというか…
終盤証人として証言するシーンもグッドフェローズぽかったね
向こうはその後のオチも含めて私は名作だと思ってて大好きなんだけど
これは結局ディカプリオが妻に毒を盛ったのがバレて(というかバレてはいたけど嘘をついたのが決定打?)離婚されディカプリオには何も残らないというバッドエンド
ていうか最後あたりのショーで語る演出もいきなりでよく分からなかった
最初からこのショーの演出が度々挟まれてればこのショーを見ている体なのねと理解もできて結構軽妙洒脱に感じたかもしれないな

一つ良かったのはルイス・キャンセルミという俳優がアイリッシュマンでも印象的でよく覚えていたのだけど
この映画でも軽薄なクズの人殺しの役をやっていて好みだった
この人のファンになれたのは良かったな
こぶた

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