しょうもない、どうしようもない、けど悪い意味で人間くさすぎる男性。呆れるようなキャラクターを、こんなに豊かに演じられるディカプリオはやっぱりすごい。長いけど体感視聴時間は本当にあっという間だった。
ディカプリオの一言にスコセッシが同意し、それまで何年もかけて練られていた脚本は原作の犯人探しに重きを置いたストーリーから、アーネストが手を染めることになったことの背景や葛藤にフォーカスした内容に大きく変えたという。これはもう大正解だとしか思えない。改めてストーリーデリングの重要性を教えられた。
エンドロールの嵐の音に地味に感動した。Silenceに引き続き、スコセッシ監督のこういうところが素敵だ