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轢き殺された羊のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

轢き殺された羊(2018年製作の映画)
4.2
【'O sole mio】
『タルロ』で注目され、3度東京フィルメックスグランプリを制した新鋭ペマ・ツェテン監督作。

数年前のフィルメックスで時間が合わず観られなかったのですが、米国iTunesで配信されたので観ました。

強面だが、'O sole mioが大好きな心優しきジンパと抹殺を計画する寡黙で邪悪なジンパが邂逅し、曖昧模糊な記憶と現実の旅が交差する。

ソ連映画ばりの映像技巧に魅了されっぱなしだ。記憶の断片を手繰り寄せる場面では、白黒画面且つ焦点が歪んだショットを取り入れ、荒野に立ちすくむ場面では広大さを強調するカメラワークとなっている。

'O sole mioがスパイスにもなっている美味でした。時間見つけてブログに書こう!
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