映画武士道

サークルズの映画武士道のレビュー・感想・評価

サークルズ(2016年製作の映画)
4.1
この映画めちゃくちゃ面白い!
この映画を高評価してるの一通りレビュー見た感じでは私だけですね(笑)
この映画を楽しむにはコツがあります。
まず予備知識が必要で一昔前にオカルトブームを牽引してきたミステリーサークルですが、1991年に製作者の告白によりインチキだと判明しています。
つまり序盤に出てくる街の人たちほぼ全員詐欺師。もしくはオカルトブームに騙されてるもしくは狂ってるデンパさん(古い表現)なんです。
オカルト利権で莫大なお金が入ってくるので、街ぐるみでインチキやってる感すらある。
ほんと恐ろしい!ゾクゾクしました。
昔のマスコミもちゃんとした検証をしないでミステリーサークルを出せば数字を取れるとかやってたし、有名な大手出版社も売り上げが伸びるとミステリーサークルが本物みたいな感じでやってましたよね(笑)
インチキ情報商材もビックリの酷さ。怖すぎます。

そんな前知識を入れたうえで、この映画なのですがストーリー的には田舎で生活が生きづまったり私生活でトラブルを抱えたおっさんたちが登場。
そのおっさんたちがミステリーサークル製作に情熱を傾ける実質青春ムービーになってます。(映像演出は一応ミステリー調)。
主人公のおっさんが結構いい歳なのに中二病で急に頭が・・・!みたいな感じでミステリーサークルのデザイン書き出すところ本当に面白かったです。
私も創作のアイデアを考えたりするときあんな風に湧いてきたらいいのになあ。
そして土地の所有者がキレて銃を発砲されそうになってもミステリーサークル製作は絶対にやめない!みたいな狂った情熱、なかなか見ごたえがありました。
あとミステリーサークル製作もいくつか組織があって、競争社会になってる話が出てきて笑いました。
ラストはすごい爽やかでイイハナシだな~って感じで締め。本当に笑いました。
人を選ぶと思いますが、かなり面白い作品でした。
おすすめです。
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