ミスター・ロジャースがロイドに語りかける言葉そのまま、見ている私たちに対して言ってくれているようでもあって、救われるような気持ちになった。劇中の彼の番組は子供向けだったけど、大人の私たちも彼に甘えさせてもらえたような、そんな作品でした。
「ありのままの君が好き」と言われたら誰だって嬉しい。
これぞみんなが大好きなトム・ハンクス。この役は彼にしかできない。
ストーリーは王道の家族修復のお話だけど、ロイドとミスター・ロジャースを通して見るとすごく親近感があって、登場人物の言葉が心に響きました。ロジャースさんはロイドに感情をコントロールしようと言っただけで、許すことを押し付けてはいなかった。私は、どうしても許せないことは許せない、で良いとも思います。乗り越えられないことだってあると思う。だから最終的に父親に歩み寄ることを選んだのはすごいことだなぁと。お父さんのことだけではなくて、自分の家族のことも考えての決断。
街並みが時折ジオラマになって、子供番組とリンクさせている演出が良かったです。
(余談。一つ前に見たテスラの、意味不明の効果のない演出とは大違い笑。)
私も短気なほうでよく腹を立ててしまうので、ロジャースさんを思い出して、彼のように穏やかに生きたいですね。