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ユピテルとイオのhase3001のレビュー・感想・評価

ユピテルとイオ(2017年製作の映画)
2.5
2024年1月1日に発生した、令和6年能登半島地震に
被災された方々に心より、速い回復をお祈りしております。

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人類が住めない環境となった地球。
生存者は木星の近くのコロニーに移住していた。
そんな中、地球の復活を信じて地球に残り
研究を重ねる女性研究助手サムと博士。

そこに、博士に会いに、一人の男が気球に
乗ってたずねてくるのだが、博士は研究のため
数日不在。

数日後には、最後のスペースシャトルが発射予定で
男はサムに一緒にシャトルに乗ることを提案するが・・・
というお話。

荒廃した地球に、たった一人で暮らしている彼女の
心細さと、かなわない夢への失望感。
そして、神話や芸術にすがりたくような信仰心。

あまり、どのように死にたいか?ということは
私自身も考えたくはないけれど、現実に、それが
目の前に現れた場合、どう生きるか?という希望の
選択肢を選びたいと思う。

自分以外の人が、どう生きようが、自分は自分と
考えることもあるけれど、映画の中の博士の言う
「人間同士の関係が重要」であるということが
結局、生きる重要性ではないかと感じる映画でした。

この映画では、バラバラになってしまう悲しい
結末とはなっていますが。。。。

最後のシーンで彼女が見たものは?
現実なのか?それとも、想像なのか?
ぼんやりしているけど、彼女の選んだ人生が
美しいかもしれないけど、正しいかどうか?
疑問しかない。

モヤっとした終わりでした。
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