ノラネコの呑んで観るシネマ

エルサレムの路面電車のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

エルサレムの路面電車(2018年製作の映画)
3.8
フィルメックス。
多民族都市エルサレムを走るトラムを舞台に、乗り込んでくる様々なバックグラウンドを持つ人々の、人生の断片を捉えたユニークな作品。
場面・時間は数分ごとにランダム入れ替わり、どの話も特にオチがつくこともなく、主人公がいるわけでもない。
息子に説教を始める老女、本気の喧嘩を始める夫婦、フランスからの子連れの旅行者、福音書をつぶやきはじめる牧師、差別意識丸出しの警備員、ヨーロッパから来たサッカーチーム監督、etc。
ユーモラスなものからシリアスなものまで、エルサレムの今を映し出す。
アモス・ギタイは同時上映の「ガザの友人への手紙」もそうだが、朗読したり詩を吟じたりするのが好きなんだな。
しかし、結構みんな車内で歌ったり演奏したりしてたが、アレはリアルなんだろうか。
パレスチナのラッパーが最高。
サッカー監督は辞任しそうw