殺さない彼と死なない彼女のRionaのネタバレレビュー・内容・結末

3グループの物語がそう言う形で繋がることに驚いた。それぞれ描いてるものは違うのに、どこか繋がっていて、終わり方もそれぞれ違うのに何故かまとまって見える。不思議な映画だった。メインストーリーが小坂くんが死んで終わるなんて思わなかったし、正直驚いた。もう少し恋人として発展してもいい気はした。が、あれくらいの距離感の方が、より新鮮味があるのかな、と思うことにした。
鹿野ちゃんの泣き方が綺麗な泣き方じゃなく、リアルなぐしゃぐしゃに泣く泣き方だったからこそ、視聴者の共感を得られたんだと思う。すごくその細かい演技がうまかった。さらっと小坂くんが留年生であることのカミングアウトも高校生らしかったし、双方のお前呼びがなんか好きだった。
ワンカット撮影なのがすごく気になった。なぜワンカット撮影にしたのか。私はそれについて感情移入がしやすいなと感じた。やっぱり、演技をするにも大変だし、全部が見えないところが出てくると思う。最近の映画はそれをカット割りして話してる相手の顔を映したり、手元を写したりするが、それをしないからこそリアリティを生むのだと感じた。