さよなら僕のマクガフィンたち

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒のさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

4.1
自分のことしか考えてないから孤独なのに、それが不当だと思ってるんじゃない?


ストップモーションアニメーションということを忘れてしまう。
それほど滑らかだし、90分当然のようにハイクオリティだと、贅沢にも不覚にも、だ。

エンディングにチラ見できるその製作過程に思わず感動し、プログラムを買ってしまった。スタジオライカ。正直KUBOぐらいしか観たことないが、圧倒的な手間とクオリティだ。
クレイの質感や質量が温かいのだ、実写や絵では出せない温かみがある。

映画としては、孤独をつなぐ「リンク」の話。
ざっくり言えば、アナ雪、ヒックとドラゴン、ロシャオなどと同じ話をしている。分断ではなく一緒になろうと。そこには生物学的な区別など関係ないのだ。確かに、気づいたのは元カノの台詞だし、ライオネルが完全に自分を正したようには見えないが、2人の絆は永遠だと思ったし、この辺のバランス感覚、ギャグのバランス感覚含めてとても良かった。