アメリカン・フィクションのさよなら僕のマクガフィンたちのネタバレレビュー・内容・結末

「この家族はとても厄介だ」
「完璧なラストだ」「ファック」

たまたま見た映画がこのクオリティだったら当分幸せな気分でいられるだろうと思うくらい面白かった。
身分を偽り架空の人物としてギャング小説を書いてしまったことが主要テーマに思われがちだが、黒人テーマとかよりも、実は家族の話。
ゲイの兄貴、アルツハイマーの母親、自殺した父親、病死した姉などフィクションのような家族設定に向き合ってこなかった主人公が向き合っていく話でもある。
小説家パートは皮肉いっぱい。審査の際に、白人の免罪符要素もある『ファック』に白人３人全員が投票するシーンは思わず笑ってしまった。

ハリウッドの美しいショット。ジャズをベースにしたオシャレな音楽も聴きどころ。