わさび

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのわさびのレビュー・感想・評価

4.0
友達は自分で選べる家族だ。
配偶者はそうだと思っていたけど、友達も家族と思って良いんだな、と気づきを得た。家族って、血の繋がりや戸籍の繋がりだけで考えなくて良いんだ。
ザックの脱走を手助けする養護施設の友人達がチャーミングで温かかった。
ハンディキャップのあるザックに対してタイラーの接し方が正しいのかわからないが、ザックにとって彼は善玉(良いヤツ)だった。
一方、彼を心配して捜していたエレノアは、タイラーの粗暴な接し方に面食らうも、ザックとの関係性やザック自身の成長を見て、凝り固まっていた気持ちが絆されていく。
ハンディキャップのある人と対等に接するって簡単ではないと思っていたが、2人を見ていたら、なんてことない自然なことのように思えた。
養護施設の友人達やタイラーやエレノア、憧れのプロレスラー、ザックの周囲の人物が優しかったのは彼が良いヤツだったからに他ならない。
奇しくも家族を失ってきた3人が、自分で選んだ友達=家族を得られたことが嬉しかった。
いろんなツッコミどころはさておき、クスッとしたりハラハラしたりジーンときたり、良い映画だった。