ザ・ピーナッツバター・ファルコンのウルフガーのネタバレレビュー・内容・結末

アマゾンプライムにて視聴。いいよこれ。ちょっと褒め方が難しいけど最高よ。上手く作ろうとか最近のトレンドの手法を使うとかそんなの全くない。ストレートにいい話を見せたいというピュアな映画でした。シャイア・ラブーフいいと思ったことないんだけどこの映画での彼はいいね。

主人公は施設を脱走したダウン症の青年でプロレスラーになることを夢見ている。でシャイアと出会うんだけどシャイアがいい奴すぎる。映画の作りとしてもうちょっと最初は悪い奴だったのが打ち解けるとか、そういうドラマにしがちなところを「いきなりいい奴でいいじゃん」みたいなノリがピュアなんだ。

そういうナチュラルというか、行き当たりばったりな作りに油断しているとソルトウォーターという憧れのレスラーに会うくだりではちょっとした奇跡みたいなことが起こって不覚にも感動してしまった。ラストもまとめとかなくフワッと終わる感じが作為がなくて素晴らしい。水のような映画でした。

個人的にテーマの押し付けがましさとかなく気持ちよく観れたのは、主人公がダウン症であることで嫌な目にあったりという吐露もあるけど、そういう世の中をどうこうしようという話じゃなくこいつの夢を叶えようじゃないかという一点に絞った話だからなんだろうな。