SANUKIAQUA

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのSANUKIAQUAのレビュー・感想・評価

4.0
アメリカ南部の海沿いを行くロードムービー。
南部の田舎のなんとも言えない雰囲気が
ちょっと怖くもありつつ心地よい。

ダウン症の青年とある男が
旅を共にするうちに
絆を深めるという内容は
フランス映画の「八日目」を
思い出すものでした。

不思議なタイトルは見ているうちに
明らかになります。
川を降り、海を行く旅路は
作中でもでてくる作家マーク・トウェインの
トムソーヤーの冒険を思わせます。
すごく自由で生きてる感じ。

兄や両親、夫を亡くした男女が
旅を通じて癒され、
新しい家族を作る気持ちに向かう姿が
美しい風景の中で自然と育まれていく
様子が心地よいです。
会話の言葉選びが面白くて
脚本がいいですね。

人生投げやりになっている
タイラーを演じたシャイア・ラブーフが
彼自身の人生と重なる印象もあり
いい具合のくたびれ具合で丁度良い。
ザックのキャラクターもとても良いです。
施設や制度を含めて障がい者福祉について
考えるところもあります。

都会じゃないアメリカ。
こういう映画もたまに見ると新鮮。
SANUKIAQUA

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