アメリカ南部の海沿いを行くロードムービー。
南部の田舎のなんとも言えない雰囲気が
ちょっと怖くもありつつ心地よい。
ダウン症の青年とある男が
旅を共にするうちに
絆を深めるという内容は
フランス映画の「八日目」を
思い出すものでした。
不思議なタイトルは見ているうちに
明らかになります。
川を降り、海を行く旅路は
作中でもでてくる作家マーク・トウェインの
トムソーヤーの冒険を思わせます。
すごく自由で生きてる感じ。
兄や両親、夫を亡くした男女が
旅を通じて癒され、
新しい家族を作る気持ちに向かう姿が
美しい風景の中で自然と育まれていく
様子が心地よいです。
会話の言葉選びが面白くて
脚本がいいですね。
人生投げやりになっている
タイラーを演じたシャイア・ラブーフが
彼自身の人生と重なる印象もあり
いい具合のくたびれ具合で丁度良い。
ザックのキャラクターもとても良いです。
施設や制度を含めて障がい者福祉について
考えるところもあります。
都会じゃないアメリカ。
こういう映画もたまに見ると新鮮。