「俺の誕生日の願い事は全部 君にあげるよ」
老人施設から脱走したダウン症の青年ザック。
そんな彼の夢は、プロレスラーになること。
脱走した先で出会ったのは兄を亡くし孤独に生きる漁師のタイラー。
プロレスラーになりたいというザックの夢を叶えるため、2人は小さな冒険の旅に出る。
忘れかけていた何かを、自由に生きることがどれだけ美しい事なのかを思い出させてくれる最高に心温まるロードムービーだった。
ダウン症のザックを決して特別扱いせず対等に接するタイラーの姿に何度も胸が熱くなる。
こういう当たり前の優しさを持つ人間になりたいね。
かけがえの無い愛と友情の余韻がいつまでも消えず、何だか外の世界に飛び出したくなるような爽快感と満足感に満ち溢れたラストだった。
やっと家族になれたね。
そうだ、「友達ってのは 自分で選べる家族だ」
