ふぃん

ボーイズ・イン・ザ・バンドのふぃんのレビュー・感想・評価

3.5
『真夜中のパーティー』という作品のリメイク版で、誕生日パーティーに集まったゲイたちのコミュニティを舞台にした会話劇。

とても自然な演技と会話で惹き込まれたのだが、キャスト全員がゲイを公表しているとのことで納得。
『真夜中のパーティー』が制作されたのは1960年代で同性愛者に対してまだまだ偏見があった時代だと思うが、このようなキャストでリメイクする事が出来るようになったことに時代の変化を感じる。

会話劇はテンポが良く、楽しげな物語かと思っていたのだが、パーティーが始まった辺りから徐々に空気が悪くなり、電話ゲームでは地獄の空気になってしまい少々重めのラスト。

私には心からの理解をすることは難しいけど、ゲイであることの苦悩や葛藤は痛いほど伝わってきたし、何よりもゲイを公表しているキャストのみでリメイク出来たことが大きな一歩だと感じる。

ビッグバン・セオリーロスに陥ってしまい、シェルドンに会いたくなって鑑賞。
シェルドンではなく、俳優ジム・パーソンズの演技を見れて良かった。
ふぃん

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