環境保全、環境保護、など意識だけではどうにもならない問題に対して、どう向き合っていくか。
その成功例をこの映画に見た。
果たしてここ日本で可能なのか。
もちろん日本でも同じ様に美しい環境をそのままの状態でキープするという活動をする人がいる。
その人たちがその活動を続けられるのはどうしてなのか。それは圧倒的に美しいものを目の当たりにして感動する事だと感じた。

「圧倒的美の体験」
これが環境保全に興味を持ってもらう一歩だと考えた。

｢自然の傍らで人間は生きていけるか…問題を提起する｣
2018.11.28 シアター・イメージフォーラムにて鑑賞

タイトルのようにコスタリカが全体が地上最後の楽園なわけではない。
コスタリカでも国内各地で開発が進んだのだがある時点で国立公園法が制定され一定の歯止めがかかった。
残された自然の中でもこの｢コスタリカの宝石｣オサ半島は特に貴重だ。かって海峡で本土と離れていたこともあり生物種の多様性がずぬけている。古来の地球の姿を見ることが出来るのだ。

そのオサも時代の流れの中その価値が高まってくるとレジャー産業、開発業者が逆に未開発の部分に目をつけてくる。地元の人たちの中にも不便なだけの地域性を価値あるものに逆転していい生活をしたいという欲望が当然出てくる。｢未開発｣が｢開発｣を呼ぶというジレンマ。

経済活動と自然保存が相容れるのか､コスタリカからの率直なレポートだと思う。
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元々はTVドキュメンタリーだ。
TVと映画の境界線について定見を持っていなかった自分だったが・・・
内容は安易ではない､スクリーンで見ても違和感は感じなかった。
日本にもドキュメンタリー映画祭がある。出品作はTV出自のものもかなりあるのか。線引きするほうがおかしいのだろうか。
ただ内容の充実したTV作品に適当なタイトルをつけて映画ですと言うのは､最初からドキュメンタリーを撮る覚悟で映画作りしている人たちに失礼ではないのかなとは感じる。