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ブルーアワーにぶっ飛ばすのdarumaのレビュー・感想・評価

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
4.0
ずっと観たかった作品。期待通り、めっちゃ好きな感じだった!!歌いまくり(笑)ストーリーというよりは演技が凄まじくエモい!好きな役者さんだらけ!特にシム・ウンギョンさん、めちゃくちゃいいです…!こっち系が本領発揮なの!?^^

シム・ウンギョンさん、最初が新聞記者で、次が架空OL日記、ドラマ群青領域と観てきましたが、2つ目以降、みんな歌ってます(笑)もしかして歌いたくて日本に来たの…!?正直、新聞記者の時はやっぱりちょっと没入しにくいキャラだなと思いましたが(どうしても台詞が引っかかる、しょうがないけど…設定上は問題ないのだけれど)、本作はめちゃナチュラル!というか役どころがそうなのですが、個人的にユマニテさんを追っかけているせいか、完全に女版・岡山天音くんと思った(笑。以前の役柄がこんな感じのが多かったんですよね…^^)シームレスな動作で今風の緩いキャラ、というか。めちゃめちゃよかったです。順番的には本作が日本映画初出演なんですね。

あと、伊藤沙莉ちゃんが歌ってました!(これか!どこかで歌う映画があるって見かけてた気が…)

主演は夏帆さん。
夏帆さんの主演作は、安定して間違いがない(=個人的に合う)

黒田大輔さんが出てきて、またまたテンション上がった!

あと、主題歌が松崎ナオさん!(ドキュメント72時間の方)
撮影が近藤龍人さん!(またお会いしましたね^^)
この2つもツボすぎた。

いったん中断して二度に分けて観たのでちょっと前半がおぼろげだけど、最初はカット割り?繋ぎ方が山戸結希監督系でうわ合わないかな…?と思いましたが、後半の展開がおおー!という感じだった。意外と私くらいのちょっと上の世代のほうがわかるかも。

あといかにも女性監督っぽい。おそらくご自身がモデルなんですよね?
後半のお母さんの一つ一つの仕草というかエピソードが、物凄く女性を感じた。爪を切ったり、靴の泥を落とそうとしたり。そういう細やかな感じをピックアップする所がとてもいいと思う。

ふと思った。
田舎のガサツなお母さん、に見えるけど、肝心な所は意外と都会に住む私たち(主人公)よりも女性的で…常日頃から忙しくしている私たちは、もう女性を忘れかけてる。逆に男性がこまやか(パンが切れてるのに気づいて買ってきてとか送ってくれる、自分を見ててくれる)
田舎も都会も、どちらもいい感じ。

そういうジェンダーの変遷というか、別にどちらがいいとか悪いとかじゃなくて、時代を切り取っている感じが、とてもいいなぁと思った。

箱田優子監督、AOI Pro.の御出身なんですね…やはり!(CM畑)
ストーリーと、エンドロールに大森歩監督のお名前を見て(ちょっと役割の内容忘れましたが…お手伝い的な何かだった)、何となくそうかなと思ってました。「春」まだ観れてないんですが、それを想起する感じです。

TSUTAYA CREATORS' PROGRAMの審査員特別賞作品。

次回作はNetflixのドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」です。とても楽しみ。
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