ブルーアワーにぶっ飛ばすのumiのネタバレレビュー・内容・結末

ぶっ飛ばして、全部覆すには、エネルギーが足りなさすぎるのよね。

「歳を取った父親が骨董品や日本刀を収集しだした」という話のなんとも言えないしんどさは、説明無しでどれくらいの人に伝わるんだろう！

きらいになりたくないのに「ヤバさ」を感じざるを得ない兄、一人でカップラーメンを食べながらテレビに話しかける母親の背中、冷蔵庫に雑多に詰め込まれたコンビニのおにぎり、目に見えてわかる両親の老化、品のないセクハラがまかり通っている寂れたスナック、田舎から見るとより一層輝いて見える都会の浮気相手、無邪気な友人を迎え入れつつも彼女を東京人だと一線引いている家族、不仲な両親への「もう歳なんだからうまくやってよ」、親の口から聞く「死にたい」、地元を真っ直ぐ愛せない自分に対するもやもや。