真魚八重子

ジャネットの真魚八重子のレビュー・感想・評価

ジャネット(2017年製作の映画)
4.0
ミュージカルというかロックオペラ。
ブリュノ・デュモンは悪趣味なものである。日本に紹介された最初からだ。幼いジャンヌ・ダルクや尼僧がヘドバンをする。彼の映画なら意外じゃない。
少女から乙女へとジャンヌ(ジャネット)は成長し、歌とダンスがダイナミックになるので、中盤以降の方がグッと面白くなる。叔父とのほぼ二人劇で、この変な叔父のダンスも奇妙で見惚れる。

友人の乙女と川を渡る足、水面に触れる衣。その姿をずっと追い続けるワンショット。そういった心に響くものと悪い趣味の共存がデュモン。
真魚八重子

真魚八重子