dowaikiは家にいる

国家が破産する日のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
4.0
やっぱそんな感じだったのね…

1997年通貨危機。その時、政府は!?市井の人間は!?投資家は?!同時並行する3つのストーリーで描く based on a true event but it is fiction なドラマチックドラマ。(こういうのは Historical Fiction と呼ぶのかどうかよく知らない)
2019年公開か。IMF危機で顕在化した官僚&金持ちの支配体制に対する再認識。を促しているのだろうか。ここにきて。不況にあって。少し前に観たNetflixの『狩りの時間』(2020年)も同じ時代背景だった。(最近関係者の暴露本でも出たんだろうか?そのへんの事情はよく知らない)

頑張れキム・ヘス!(無駄だけど!
頑張れホ・ジュノ先輩!(無駄だけど!
「どうもにならんからIMFに構造改革やってもらおうぜ!国民?知らん!お前ジャマ!」て無責任政府に言われたらお手上げ。そういう韓国らしさと言う名のエンタメが随所に分かりやすく散りばめられていてね…ニヤニヤしっぱなしなんだけど。観終わったらこれ笑い事ではないゾーって反省必要なやつ。

すごくよくできてる。並行ストーリーの見せ方と交差の塩梅がイイ。

チョ・ウジン(やな事務次官)の顔面が一人で韓国政府背負ってるぐらい凄いイイ。あとおっさんキャストのハマり具合。ホ・ジュノ先輩は言わずもがな。クォン・ヘヒョ(韓国銀行のおっさん)とソン・ヨンチャン(投資家のおっさん)が締める良さ。
対する若者ユ・アインはちょっと弱い感じしたなー。
ヴァンサン・カッセルのワイルドカードぶりはすごい。全然IMF幹部に見えないすごさがあった。