震災当時の総理大臣をはじめ政権の無能ぶりを敢えて誇張して描いているのでしょうが、これを描く必要性をまったく感じません。
公開当時の政権に忖度しているようにしか見えないのは私だけでしょうか?
わたしは福島県出身でありますが、このような時の政権に対する忖度ヘタレ映画のタイトルに『Fukushima』などと使わないでほしい。
わたくしが言うのも大変おこがましいのですが、それでもあえて言わせていただきたい。
まがりなりにも、映画というものは芸術作品であり、それが生まれる素地というものは、市井に生きる人々の日々の暮らしからであり、もっと言えば虐げられた人々の魂の叫びであります。それはつまり為政者や権威主義への反体制意識からくるものであると私は考えております。
『沈まぬ太陽』という名作を生み出した若松監督&渡辺謙というコンビなだけに、余計に残念です。