外は雨

Fukushima 50の外は雨のレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
3.8
東日本大震災時の福島第一原発事故。リアルな地震と津波の映像に、今も体は硬くなる。まだ正直映画として観れない。先日、サンドウィッチマンが福島第一原発の今を伝える番組をやっててつい見入ってしまったのですが、現場にいる人々には頭が下がる思いでいっぱいです。

今年2月、3号機からは使用済み燃料プールからの核燃料取り出しを完了しました。まだまだ道半ば。現場の人達の頑張りは凄い。

東電上層部と今もなお聞く耳のない時の首相には心底イライラします。補助電源まで喪失させてしまった東電の責任は重い。女川原発のような対応ができていたら、こんな事にはという思いが今もあり、その部分の言及は少ない。

映画は多分に脚色はあります。それをひとまず許容できるかできないかは支持政党で変わりそうな本作ではあります。「事実の加工」という記事で首相の描き方を批判する記述もありますが、イラ菅とあだ名がつけられてたほど菅首相が周囲にいつも喚き散らしてたのは有名な話。しかも「あの時行ってよかった」とか今も言っているのですよ。度し難い。

人は失敗する。間違いもする。あの時政権を担っていた人達への信用の無さは、失敗した事を一切反省しなかった事です。そういう人は絶対信用できない。

間違い失敗しながらも、改善して修正して前に進みたい。

この事故を経て、当時はデマも間違いも多くあり、報道が事実や数値ではなく、「不安」という気持ちが優先されや一方からの主張に流されるようになった。間違いはほとんど訂正されなかった。正しい事を大きく周知する事もほとんどなかった。今後報道は科学的な事実に基づいた報道へと修正できるのだろうか?
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