Hoshi

Fukushima 50のHoshiのネタバレレビュー・内容・結末

Fukushima 50(2019年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

多少のニュアンスは感じるけど、基本的には何が起こっていたかを淡々と整理して伝えている。
そうはいっても、終始鼻腔がツンとして、泣くのを堪えている自分がいた。
自分達だって被災者のはずなのに、それ以上に背負っているものがでかすぎて、命かけていて、苦しい…
首相が的はずれで滑稽に映って、何かいいところもあったんじゃって、なぜか勝手にバランス取ろうとしている自分がいた。
終わりはなんかいい感じにまとめていて、もともとストーリーの山的なものはないからまとめずにまだこの問題は終わっていないってオープンエンドでも良かった気がする。

死を覚悟して家族にメール打つなんて、、、戦地に赴く兵士と同じじゃないか…第二次世界大戦から変わってない世界があるって、やっぱいびつだと思う、、、その上に成り立つわたしの生活って何なんだろうって思っちゃう、、、
私はどこまでいっても外野は黙ってろと言われてしまうんだろうけど、やっぱり、脱原発によって失われる損失がどうというくらいなら、高いリスクに対して使う頭脳やエネルギーを代わりの技術や雇用の創出に使えたらどんなにいいかと思わずにはいられない。メルケルさんは本当に早かった。

今見るからこそ、復興五輪の言葉が余計に虚空に響く。
Hoshi

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