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ホテル・ムンバイのエのネタバレレビュー・内容・結末

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

2008年に実際にインドのムンバイで起きた同時多発テロの話。

イスラム教徒のテロリストたちにより、駅や5つ星ホテルなど、外国人観光客が多い場所が襲撃された。

実話に基づいてるので評価しにくいけど、映画として本当に評価されるべきものだと思った。
宗教に触れるのはタブーだろうけど、(宗教以外でも)強すぎる信仰心や信条は他人の声を受け入れられない心に繋がっていくし、こうやってテロや争いになっていくんだなと心苦しくなった。イギリス人やアメリカ人というだけで関係ない人々を殺戮し、凶悪というだけでは片付けられないほどの犯罪者。
だけど、彼らの信仰心も全く理解できないわけではないから、辛い。

ロシア人の最期が印象的だったというレビューがちらほら。最後の抵抗としてテロリストの足に噛みついたとこかな?
私には全然わからなかった

世界で戦争やテロが無くならない理由、
問題を解決するための考え方が違うから。
遅すぎるけどこの歳になってなんとなく分かってきた。
「みんなが幸せな、平和な世界」を目指したい。では、それを実現するための方法は?
「アジアや黒人への人種差別が残酷だから、白人主義の人にわかってもらおう」「貧困がないように平等にするために、裕福な人からお金を奪おう」それだと、白人の立場は?努力して裕福になった人たちは?

本質は難しいわけではない。
でも、解決できるほど簡単でもないし
道徳でどうにかなるほど世界は甘くない。

「お客様は神様だ」
いくらホテルマンとして勤めてるといえ、なぜ他人の命を救うためにそこまでできるの?
ラストの「ホテルの犠牲者の半分は、客を守るべく残った従業員だった」という字幕が衝撃だった。
英雄と称えられるべき、勇敢なホテルマンたちにご冥福をお祈りします。
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