囚人13号

オオカミの家の囚人13号のレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.0
やーキモキモキモ気持ち悪い。『骨』との落差も効いてて、意図的に不細工に造られたであろう粘土・落書きがずっと不穏。

全てワンカットに見えるのはファンタスマゴリア的な強度含めクレイアニメの特権で、誰の主観かも分からない動きをするカメラに沿って家そのものが回転し、全ての有機物が瓦解と別形態でのリボーンを延々と反芻する。

話は殆ど分からんが恐らく三匹の子豚でマリアこそ共食いされる三匹目の子豚なんだろうが、オオカミの呼び声「マーリーア〜」とイルミナティみたいな眼球が抜群。
しかしパンフレットを読むと実在したカルト団体による洗脳が根底にあるらしく、そう考えるとオープニングの紹介映像の方が怖いじゃん…。作品の余白まで絵の具で塗り潰すバキバキの作家主義。隠れポケモン&ベジータレベル100。
囚人13号

囚人13号