いつも眠い人

人間失格 太宰治と3人の女たちのいつも眠い人のレビュー・感想・評価

3.1
観て参りました~。う~ん。なんでしょう。一言で言えば、出演陣が豪華な深夜ドラマって感想です。
監督が誰かって言うのは観賞するまで知りませんでした。オープニングで「MIKA NINAGAWA films」って出た瞬間、あ...と思いました。あ...です。

ストーリーは太宰治が人間失格を書いて亡くなるまでの生涯です。太宰小説は読んだ事はありません。走れメロスも。あ、アニメは観た事あります。アニメの方が良いってのは聞きました(笑)
太宰治については映画を観る前まで「チャラ男・女たらし・メンヘラおじさん」ってイメージでした。観た後ですが、ん~故人かつ偉人なので申し訳ないのですが、控えめに言ってもクズですね。物書きとしては素晴らしい才能があったのかもしれませんけど、穏やかではないですよ。ただ、異性に好かれるのはわかります。調度いいダメさ加減、調度いい強引さと傲慢さ、ずば抜けた才能。完璧ですよ。母性が擽らせるというかもう震えるんでしょうね...。なんか、「凪のお暇」のゴンさんっぽい。目の前の人には誠実。それ以外は...って感じ。マジでメンヘラ製造機。こういう男性、僕にはよくわかりません。

監督の蜷川さん。ごめんなさい。文句が言いたい。面白かったです。退屈しませんでした。ただ、ん~難しい。例えます。
すごい料理上手な人が料理を作ります。よかれと思ってるのか?隠し味を入れて、ドヤ顔で「どうよ?」と出してきましたって感じ。食べて美味しい!と思うけど、隠し味いらないなぁ~邪魔だな~って思うが、本人ドヤ顔なので苦笑い。わかりずらいか(笑)
どういう事かというと、このシーン何?とかBGMいる?うるさいんだけど!とか。マジで合ってない。ホント、それ以外は良かったですし、集中して観れました。ちょいちょいそれをぶち壊そうとしてくるんですよ。「私、センスあるでしょ?」って聞かれてるような...。こっちは苦笑いですよ。ダイナーでも同じ事書いたな・・・。頼むから普通に作って下さい。あなたに演出のセンスはないです。それ以外はセンスの塊だと思います。

以下、細かいこと
オグリッシュ、この映画にどれだけ集中していたかがわかるくらいの熱演でした。終盤なんてホントに体調悪そう。もうね、太宰治でした。演じてたんじゃない、太宰治でした。力いっぱいの拍手。

沢尻さんは美しい...けど流石に歳とったなぁ。体の曲線美も美しい。

姫川主任...じゃない。二階堂さん。体当たり演技。ヌードも披露するくらいの気合いっぷり。どんどんメンヘラ化していくのが違和感なく上手く演じてました。キスシーンなんてもうディープキスでしたよ。役者魂ってのを観させていただきました。ありがとうございます。

宮沢さんはホントにそこら辺のちょっと小綺麗なおばさんにしか見えなかった...。あ、この人昔そこそこ綺麗だったんじゃないか・・・?みたいな。ホント、太宰治の奥さんはどうしてあそこまで耐えれたんでしょうかね?愛してたならそれだけ耐えれないと思うんだけどなー。鋼を越えてダイヤモンドのメンタルだ。あ!唯一、メンヘラにならなかったからなのか?(笑)

最後に。子供が可愛い(笑)長男くんはちょっと病気の子かな?と思いましたが、実際にもそうだったんですね。みんな可愛かった。
後、太宰治は男前だとかイケメンとか言われてるらしいですけど、エガちゃんに似てません?という事はエガちゃんって男前だったのか!?