このレビューはネタバレを含みます
太宰治の文学をちゃんと読んだことがないので、あらためて読んでみたい。
小栗旬が演じる太宰治の、危うさというかちょっと狂ったところと、蜷川実花の怪しいけど鮮やかで美しい色彩の使い方がマッチしていたと思う。
死ぬ気で恋してみたい。誰かを死ぬ気で愛してみたいと思った。
1番心に刺さったのは、沢尻エリカが演じる静子の「愛されない妻よりも一生愛される愛人になりたい」(こんなニュアンス)の言葉。かっこいいと思ってしまった。3人の女が出てくるけど、わたしは静子に1番共感できた。
太宰治のクズっぷりは、まさに人間失格って感じだった。でも、やってることは本当にクズだけどちゃんと罪悪感とか感じてて、死にたいと思うぐらい苦悩する様子は、とても人間らしいんじゃないかと思った。失格だけどね。
太宰治、すごいメンヘラだったんだなあ。
個人的に好きな俳優ランキング1〜3位の千葉雄大、瀬戸康史、成田凌が出てたから目が幸せだった。宮沢りえと沢尻エリカと二階堂ふみもそれぞれ女性的な魅力があって素敵だった。