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人間失格 太宰治と3人の女たちのjedimaster221のレビュー・感想・評価

3.2
実はですね。
恥ずかしながら太宰治の作品ってちゃんと読んだ事無いんです。
そもそも文学にもそんなに興味がある訳でも無かったですし。

で、じゃあこれを観ようと思ったのかと言えば、動機は不純で沢尻エリカを観たいと思った訳でして。

結論、残念ながら不純な動機に対する程のシーンは無くてどちらかと言うと二階堂ふみの方が身体を張ってましたね。

こんな話で始めてしまったのでエロ映画の話みたいになっちゃってますけど、けしてそうじゃ無いのでご安心ください。

で、肝心のストーリーについてに話を変えますけど、何と言うか悲しい話でしたね。

実在した人物の話ですし、割と実際のエピソードなんかも取り入れてますから、真の太宰治のファンでも観れる様な作りなのかなぁって思うのですが、違います?

例えばですけど、宮沢りえが奥さんで居て、沢尻エリカにアプローチされたり、二階堂ふみにも好意を持たれたなんかした日には、そりゃあモラルもへったくれも無いでしょうよ。
って、言うとめでたく俺もクズの仲間入りになると思いますけど、もしかすると“太宰治”って純粋な男なんだろうなって思いました。

不倫は駄目だとか、愛人に子供を産ませるとかモラルとか常識とか色々なルールやら、人としてみたいな話も分かりますけど、やはり最後には“恋”したら仕方ないのも凄い分かるんです。

それは違う。
間違ってるって事も分かるんです。
分かるんですけど、“恋心”は止まらないじゃ無いですか?って話なんですね。

ましてや、愛人としての身の置き方とか、見返りがお金やら単に子供が欲しいだけとか言われたら心のブレーキ壊れますよ。

けして、“太宰治”を正当化するつもりはありませんけど、或る意味では本当の男の話なのかも知れないなぁってちょっと考えてしまう自分を俯瞰で見れる内はまだ大丈夫なのかなって感じさせてもらえたまぁまぁ深い作品でした。

これ、好きな女性とは観ない方が良いかもですね。
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