もこちゃんです

ジョジョ・ラビットのもこちゃんですのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.6
487本目。
下調べなくコメディとおもって見たら戦争の映画でした。
でも見れて良かったです。

なんか抜けてる気がするヒットラーのイマジナリーフレンドを用いたのは、殺伐とした雰囲気にし過ぎない様にしたためだそうで、
ヒットラーのしてきた行いはもちろん、彼を持ち上げてきた人々の気持ちについても、悲劇を繰り返さないために考える必要があるとして監督がコメントを残していました。原作にはイマジナリーフレンドの表現など無いようです。

一通り見てやはり女性は強いナァという感想です。
お母さんは全部知ってて、危ない目に合いそうだと分かっていても人助けをせずにおれない方です。
どんな状況でもジョジョを巻き込まないようにし、その上で愛は憎しみより強く痛い物だと伝えました。
隠れていたエルサもジョジョが知ったら辛いだろうという事実は絶対に言わないし、憎まれ役を買って出ます。大人ですよね。

それから最後はジョジョを守って亡くなった大尉。(たぶんゲイだったけど迫害されるのでバレバレだが隠してた)
おデブのヨーキー、彼はユダヤ人の彼女ができたって話をしても動じず、たいした問題じゃないと幼いうちから言える器のでかい良い奴。(生き残っていて安心しました。)

と、魅力あふれるキャラクターがたくさん登場する作品でした。

私は戦争映画はどうしても苦手で避けてしまうのですが、こうして殺伐とし過ぎず且つ愛や命の大切さをしっかりと映してくれる映画は非常にありがたいです。
いつ戦争が始まってもおかしくない時代です。
私も自分の信念は大切にして生きていきます!

ちなみにヒットラーを演じたタイカ・ワイティティ監督はけっこうホリが少な目で顔が濃いめの日本人って言っても通じる感じの人。
原作も彼が書いており、ユダヤ人であるお母さんにささげた作品がジョジョラビットだそうです。