なると

ジョジョ・ラビットのなるとのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.5
東京国際映画祭4本目。

何か愛おしい映画でした。
ある日、ユダヤ人の少女が一家に匿われていることを主人公のジョジョが知ってしまうという所から大きく話が展開する。
親ナチスであるジョジョ、ユダヤ人少女、そして母(スカーレットヨハンソン)はドイツ人ながら反ナチス的思想の持ち主。一同に違う立場が一家に集結していることによって、非常に面白い話が出来上がっていた。
話もポップで笑えますし、変な話が多い。会場はずっと笑いが絶えませんでした。

非常に楽しい映画でもありますが、深く考えることもできます。あくまで個人的意見で、考えすぎな面もありますが、『ワンスアポンアタイムインハリウッド』でシャロンテートを救ったように、映画を通して少年・少女を救済したとも言えます。
少年少女はユダヤ人とドイツ人。この映画でも、この2人を悲しい結末に終わらせることもできたはず。しかしあえて、この2人を生き残らせ、またこの2人の結末で終わります。ここが非常に感動的でもあるんですけど、考えれば、その時点では2つの違う人種という扱いではありましたが、人種関係なしに幸せな世界がやってくるということを伝えたのだとも感じました。

また劇場公開されたら絶対に見る作品になると思います。
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