Ayu

ジョジョ・ラビットのAyuのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.0
あけましておめでとうございます!新年1本目は絶対に間違いなく面白い作品から始めたいと思い悩み続けた結果何も観れず、本日から4日間連続試写会の強化期間に突入した私です 笑 初日の今日は去年のTIFFのチケット争奪戦に敗れ悲しい思いをしていたけどめでたく試写会が当たったので前評判も良いし、と相当期待していた本作からスタート。

キャッチコピーの通り「愛は最強。」に尽きる。主演のローマン・グリフィン・デイビスくんが演技初挑戦とは思えない。ただ可愛いだけじゃなく無邪気さのゆえの残酷さや、不器用な優しさの出し方とかとにかく上手いのなんの。親友のヨーキーを演じたアーチー・イェーツくんの奥ゆかしいふくよかさ、物事の見方も筋が通っていてかつニュートラル、ラブです。個人的に注目していたサム・ロックウェル演じるキャプテンKはもちろん(しかも終盤めちゃくちゃ良いシーンがあって普通に泣かされる)子役も含めて全てのキャストが最高。スカーレット・ヨハンソンも抑え目な演技で『マリッジ・ストーリー』とはまた違う芯の強い母をしっかり演じていたし、レベル・ウィルソンのコミックリリーフ的な中に潜む狂気も良かった。

ユダヤ人系のタイカ・ワイティティ監督自らヒトラーを演じることで皮肉なユーモアも交えつつ、戦争の恐怖や狂気の中にも存在した人種や思想に囚われない「愛」や「優しさ」を見事に描いた傑作!靴紐の結び方が覚えられないジョジョ、何度も映し出される母の靴、など細かく張り巡らされた伏線が綺麗に回収されるラストは涙が止まらなかった。劇場公開されたらもう一度観に行く(パンフレットが欲しい)
Ayu

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