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ジョジョ・ラビットのMAOWのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.9
ラストで点数跳ね上がりましたね、なんなのあれ。可愛すぎない?

Taika Waititi監督は、MCUの中でも数少ない傑作『THOR: RAGNAROK』を出掛けてるんで大好きなんですが、
これまた大傑作。

一番気に入ったのは、「伏線ぽくない伏線」。
こういうの一番好き。

しかもその伏線の回収の仕方が全部言葉じゃなくて、仕草とかアイテムで示される。

ラストはその中でも群を抜いて鮮やかなシーンになっていて、
最初何してるのか分からないところからの、
徐々に音量が上がってくる音楽に合わせながらの
「あ!戦争が終わったらまずすることだ!!!」って気付かせるあたり、
二人が可愛いし、見ていて気持ちいいし、
ほんと最高。

その前の「できることをやる」からの靴紐結んで、しかもそれがまだ上手く結べてないところとか…あんなん号泣しますやん。


あとは、ママの靴での演出とか。
基本可愛いジョジョを愛でる映画ですが、
そこからの落とし方は容赦ない。

あれはマジでビビった。

シリアスなトーンは異常なほどシリアス。

エルサの正体がバレそうになるところとか、息が出来ませんわ。


てか、ヒロイン役の子可愛いですねー。
ちょっとZENDAYAちゃんに似てて、キュートさと美しさが両立してる感じ。
凜としてるというか。
とても素敵。

というか登場人物みんな味があって素敵。

親友のメガネ君可愛いから生きてて本当によかった。

あとヒトラー役もやってるTaika Waititi監督(笑)
いつも面白い。
序盤のハイテンション「ハイルヒトラー」連発だけで持ってかれた(笑)

このヒトラーも、最初は「お父さんがコスプレしてるのかな?」って思わせておいてからの、
さりげない演出で妄想の友達なんだって分からせるあたり、
なんか本当にセリフに頼らない演出に秀でてる監督なんだな、って思いました。

Sam Rockwell演じるキャプテンKも
あれ同性愛者だよね?ほんとさりげない演技だったけど。
だからこそ、終戦後はジョジョの未来のことを考えてあの行動なのかな、とか。

適当そうなのに、ジョジョのことはちゃんと気にかけてあげてて、いい人なんだなって思いました。


そしてもちろんScarlett Johanssonのママ。
慈愛という言葉が具現化したような偉大なママ。

エルサとの「大人とは」の会話や、最後に見せる表情は名シーン。

ジョジョにはまだまだママが必要だったよね…。とか何目線←



あとは、Taika Waititi監督といえばやはりギャグ(笑)
今回は「同じことを繰り返す」的なギャグが多かったけど、ハイルヒトラー挨拶地獄は特に笑ったw
(そしてその効果でその後のエルサのハイルヒトラーがさらに重い。)

プールシーンでさりげなくSam RockwellにM字開脚させるところもヤバかった(笑)



小さいスクリーンでの鑑賞になっちゃったのが残念でしたが、
これは映画館で100%の集中力で見れて本当によかった。
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