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ジョジョ・ラビットのnaocoのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
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なんつーか。強烈。でも好き。

地面から3センチくらい浮いたような人物造形とストーリーに史実でぐいっと錘をつけて地面につなぎとめているような感じ。ポリティカルにも見えるし、少年の初恋物語にも見える不思議なおとぎ話。

乱暴に言えば少年が周りに見守られて恋をして一人前の“男”になる話なんだけど、実はベクデルテストもパスしてんじゃないかな。“男の子の物語”でも嫌な感じがしない(僕ちゃん的な身勝手さが薄い)のはそこらへんなのか。

スカーレット・ヨハンソンがめちゃくちゃチャーミングだったなあ。
キャプテンKとフィンケルが意味深…って思ってたらやはりin a rerationshipな設定らしい。このへんもまたコメディタッチながらポリティカルな目線入ってるよなー。
アドルフくんは途中で気づいたけどワイティティがやってんだね。なんか奇妙で気になる人。

史実がベースになった深刻な話なのに味付けがコミカルでロマンチックで人々がチャーミングで…という手触りは『アンダーグラウンド』を思い出した。
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