彦次郎

名探偵コナン 紺青の拳の彦次郎のレビュー・感想・評価

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)
3.4
シンガポールの海底から引き上げられたブルーサファイア紺青の拳を巡り怪盗キッドと京極真が対決する劇場版22作目。シンガポールが舞台となっている関係上登場人物たちも海外の方々。メインとなる人物はシンガポールの名探偵と呼ばれるレオン・ロー。相手の心理を読み洗脳も可能という恐るべき能力ですが偽善の薫りに満ちており良くも悪くも今作で1番印象的でした。
さてジャケットの文字にはバトルミステリーなる文字が書いてあるとおりの内容ですがラブコメも入っています。原作途中脱落者なのでいつの間に新一と蘭が付き合っている設定(キッドも知らなかった)なのか今作では園子と真がメイン(こちらも多分付き合っている)となっております。シンガポールの空手大会に出場すべく現れた京極真ですが戦闘能力は作中最強というより人外の域に達しています。対する園子は鈴木財閥の令嬢にして庶民的感覚も持ち合わせ友情に篤い好人物で彼女を好きになった京極さんのお目は高いといえましょう。そんな2人が図らずも反目しながらも危機を乗り越え仲が深まるという素敵な展開になっていました。
偽名がアーサー・平井になっているところはセンスがあって良かったです。とはいえキッド様と新一の外見が瓜二つなのが未だに謎なのにトランクケースにコナンをつめたままシンガポールまで行けた(密入国)ハイテク技術という新たな謎が追加され困惑した次第です。
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