シギ

新聞記者のシギのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.8
森友問題を元に、
政府側と新聞記者、2人の主人公の視点で国家の情報操作を暴く社会派サスペンス映画。

2人とも正義の心で真相に辿り着くわけですか、圧力、脅し、忖度で雁字搦めになり、

「正義を成して大事な人の仇を取るか、自分を守るために見て見ぬふりをするか」という葛藤に苛まれることになっていきます。

よくある陰謀論映画と言えばそこまでですが、この映画の魅力は「圧力」の怖さが半端ないところです。

出産祝いのシーン 、
下手なホラーよりよっぽど怖いです。

終始暗く静かで社会派の内容なのに、
それでも僕に2時間スマホを触らせなかったのは、作品の持つ異様な熱気というか、見てはいけないタブーを覗いている好奇心を煽る演出の素晴らしさの賜物。

ラストが視聴者に委ねるタイプのもので議論を呼びまして、ネットでは自殺説が多いんですが、個人的には死んでないと思います。あのままやと直進青信号やし。実名出すの止めてもらえば済む話やし。
シギ

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