Sデューク

新聞記者のSデュークのネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

劇場予告で内容に興味を持ち鑑賞。

公文書改ざんと自殺、大学設置の許認可、役人の詰腹、準強姦不起訴とリアル社会での問題をネタとした政治(官僚?)問題提起の意欲作。

リアルネタを基に、その裏で行われているかもしれない、時の政権を忖度する官僚たちの姿を想像し描かれたストーリーが、なかなか生々しく表現されており、とても興味深く面白く鑑賞する事が出来ました。
官邸主導の政治が主流の現在では、実態としては当たらずとも遠からじではないだろうか。

最後は、交差点に立つ杉原の声の無いつぶやきを読み取り、それを見ていた吉岡の反応を見る事で結末が想像できます。

映画としては、物語自体に観客を惹き付ける魅力があるのに、それぞれのシーンに時間をを取り過ぎた展開となっていてテンポが悪く感じました。情感に訴える芸術作品じゃないので、もう少しサクサクと物語を進行させた方が良かったと思います。しかしながら、グレーな現政治を批判する作品としては、とても良い作品だと思います。