こたつムービー

新聞記者のこたつムービーのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
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少し感想を書きたくなる。新聞記者。見応えあり。カミシモのわかってる撮り方。ただ新聞社内の「ハンディのためのハンディ」はダサいからやめてほしい。作品が良いだけにもったいない。引っ張ったさきの核心のネタのヘソがアッチで、ソウでないとこの映画しまらないぞと感じてたので目指す先に誠実な好感をもった。主人公の女性記者を韓国女優がやっているが、実はそれでこそ「成り立つ」こともこのチームは知っていた。つまり「どっぷり日本」に浸かっていない異物による「異化」が不可欠だから。たとえば本田翼がでているが、その「あて方」の比較で十分だ。主役を日本人(の若手)がやっていたら? おそらく肩にチカラ入れてーのキメキメのオーバーアクトで見てらんない所業(いかにも日本的)になっていた可能性も高い。そこも見抜いている感がありたいへん好感がもてた。映像も演出も日本的ソンタクから抜けようと意思がある。どんどんこっちだよ。レスペクト山本薩夫。それとやたら音楽がよく、あとあと岩代太郎の仕事とわかる。納得。