平田一

新聞記者の平田一のレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
5.0
これまで社会派映画と言えば、ハリウッドや他の国が取り上げてる印象で、日本はこの手のことで大分後進側と思う。特にハリウッド映画は社会派要素を扱いつつ、エンタメ要素というのを絶対に忘れない。純粋に映画としての魅力を伝えることとしつつ、その中に議論の余地を与えてくれて憧れている。

今回の『新聞記者』は邦画の意地、メディアを扱う人間の一人としての、本懐に迫りたいという思いがあると思う。特にボクは『スノーデン』や『大いなる陰謀』『シリアナ』など、観たあとに議論をしあえる映画というのが大好きだ(そこでは右も左も一緒に語り合える利点もある)。そういった意味を思っても、今回はスゴいと思う。

満点を出したのは、これからの邦画における一つの案を出したこと、議論を呼ぶ映画作りを成してくれた感謝です。

日本アカデミー賞で主要部門を取ったという事実からも、確実に何かは変わった来ているって思う。

これからも邦画はどんどん挑戦をしてほしい。その為にやれることをお客としても支えたい。
平田一

平田一