東都新聞社に内閣府主導の不正な大学の設立計画がリークされる。情報元を調べるよう指示された記者の吉岡は、プロジェクトを進めていた担当者の取材を始めるが、情報元と思われた官僚の神崎が自殺してしまう。一方、神崎の部下だった杉原は神崎の死の真相を明らかにすべく調べ始める。神崎の葬儀で出会った二人は協力して真相に迫ろうとするが…というお話。
どこから見ても、シンゾウくんとお友達の悪事をテーマにしている作品で、今時の邦画にしてはかなり突っ込んだ内容である。ストーリーはよくあるベタな展開だが、松坂桃李とシム・ウンギョンの熱演で見どころのある作品になっている。特にシム・ウンギョンは日本人役で、ほぼ違和感のないセリフ回し、卓越した表現力で見事である。日本の映画界にはもっと社会派映画を量産してもらって、汚い政治屋どもに喝を入れてほしいものである。
