幕のリア

スウィング・キッズの幕のリアのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.1
イデオロギーからの解放。
ステップバイステップ。
思いのたけを爪先に踵に乗せて、大きく靴音を響かせて。
その一歩一歩が全身に巻き付いた鎖を解きほぐしていく筈。
それは確実に前進となるだろうか。
いや、その場で足踏みをしてるように映るのかもしれない。

「サニー」の監督ということで油断をしていた。
設定の妙に既視感は失われ、甘くない現実に打ちのめされる。
「汚れた血」のオマージュ。
アレックスのように走り切る事は出来なかったが、彼らの衝動を抑えきれぬピュアな躍動に胸が熱くなる。

〜〜

今日の一曲

映画を見終えたらこちらを。
名盤「レッツ・ダンス」からのシングルカット曲。

David Bowie "Modern Love"

https://m.youtube.com/watch?v=7zSWE3G-fc0

2020劇場鑑賞24本目
幕のリア

幕のリア