ともちろ

マルモイ ことばあつめのともちろのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
4.1
始まって数秒。
おっ、ユ・ヘジンさんが主役!
これは絶対に面白いな、と確信。
クセ強い俳優さん好き。
大好きなドラマ「ミセン」で、メインでないけれど突然出てきて何とも胸糞悪い課長役を熱演してました。

今回は、子供二人を必死に育てる、
貧しく字の読めないお父さん役。

朝鮮語が禁止になる日本統治時代。
祖国の言葉を何とか後世に残すため言葉を集め、事典を作ろうとする人たちがいる。

なぜ、危険を犯してまで気の遠くなることを…と思う。
キム・パンス(ユ・ヘジン)も私も理解できない。


余談ですが、
朝鮮王朝第4代世宗大王が、民の為にハングルを創製したドラマ「根の深い木」は秀作です。
中国との関係や、「民は学が無くていい」、という考え方から、幾多の妨害を受け、
それでも1%の人だけが読み書き出来る漢字文化を哀れに思った第4代王が、危険を犯しながら極秘裏にハングル文字を創製する話。

たまたま根の深い木を観ていた為か、何だかマルモイは感慨深い作品となりました。

昔、「命がけで作ってもらった我ら民の言葉」を
現代で今度はキム・パンスたちが命がけで守っていく。

感動しました。


※日本人役のカタコト日本語はサラリと聞き流して観るべしよ
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