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マルモイ ことばあつめのWonkavatorのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
2.2
単に「映画」と言うエンタテイメントとしてストーリーを楽しめばいいのだけれど、
「実話に基づく」と言う前置きがある以上は、こうしたセンシティヴな内容に関わる話こそ、
反韓、反日と言うような単純な感情論ではない部分で、きちんとした時代考証に則った上で、
日韓合同で作らないと、面倒な火種を作ってしまうだけなきがする。
こう言う作り方って、幸福の科学が東映配給で作ってる映画と同じ手法臭がしてしまう。

観る側は真に受けず、土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』と同様の、大げさな脚色と演出がある上での実話ベースだが、実際には居なかった人物を加えた演出過剰な盛りまくった感動ドラマ!くらいに受け止める余裕が必要。
本作に目くじらを立てて怒る観かたも、感動して泣く観かたも、両方ともちょっと違うんじゃないのかなあ…

ポスターの感じも含めて、以前見た駄目韓流映画「焼肉ドラゴン」にも似た感覚を覚えた。

自国の言葉を大切にすると言うのであれば、劇中の日本語もきちんとした発音で取り扱うべきだし、
尚更に「何故、日本人の役者にソレをやらせない!?」「日本側を製作陣に混ぜなかったのか!?」

本作が創られた裏の政治的事情は判りかねるが、こうした作品は当事国だけでなく、
複数の国を関わらせて創らないと、せっかくのメッセージも台無しだよ。

韓国映画は結構観る方でもあるし、御国に対して反韓などはないけれど、
プロパガンダ映画と言われても仕方ない、配慮のなさは否めない。
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