やや

天気の子のややのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

背景が息を飲むほど美しい。そこまで描き込む必要ある!?と思うほど精密に描かれていて、人物の顔より背景をじっくり観てしまったほど。
けど、人物の顔もとても可愛らしく描かれてたと思う。
とくにホテルのシーンは美しく切なくて胸がギュッと掴まれた。

挿入歌はちょっと声の主張が強かったかなという印象…

拳銃を持ち帰り撃ってしまったのを皮切りに、軽犯罪をどんどん重ねていく帆高くんに「だ、大丈夫?今せっかく頑張ってるのに元の生活に戻れる?」「やりすぎやりすぎ!」と心配になってしまって、引きずったまま終わってしまった。

背景も綺麗で現実にある社名や商品名を使ってあまりにもリアルに描かれてるからこそ(全てに許可をとったのか、と感心してしまった)、犯罪まわりをリアルに考えてしまって入り込めなかったのかもしれない。観察処分で済むんだ…とか逮捕歴あって会社の評判大丈夫なのか…とか…
あと、お金がない辛さは冒頭で知っているはずなのに、せっかくもらった5万をホテルでたっぷり食べるために使っちゃうの?とか。

もっと、秒速5センチメートルのように、行動だけじゃなく家出の理由・陽菜ちゃんとお互い深く惹かれていく過程など人物の心情を深くしっかり描いてくれれば主人公の「周りへの迷惑や今後の世界・人生を投げ打ってでも陽菜に会いたい」という必死さにも納得できたのかもしれない。

次から次へと疑問が湧いてしまい、子どもたちの暴走についていけなくなってしまった…
これらの疑問への回答が「若さゆえの行動」なのであれば、素直に楽しめなかった私はただのつまらない大人になってしまったからなのか。

考察を読み込んで疑問を解消していけばまた評価が変わりそうなので、読み漁ってみたいと思います。
やや

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