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天気の子のbarrelのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.5
愛にできることはまだあるかい

雨続きだった最近にぴったりな作品。というより雨の日だからこそ輝く映画である


『君の名は。』は東京を憧れの場所として描いており、煌びやかでいい所というイメージだが、今作では東京のブラックな面を重点的に表現。バニラとかバニラとかバニラとか
実際住んだらこんな感じ、という主人公の内心をよく表している

主人公は等身大な16歳にしてくれたと思う。瀧くんは喧嘩っ早くも大人び過ぎていたが、今回は行動力の塊な16歳を見事に表現。高校1年生なんて何でもやってみるような感じでいいんだよ主人公だぞ
キャラに関しては不満は特になし。大人はちゃんと大人をして、子供は子供らしくある良さ。主人公もヒロインもれっきとしたティーンエイジャーらしさを持っていてかなりの好み
あとヒロインのビジュアルが前作より好み(重要)

やたらなスポンサー連打も登場人物の家庭環境やらを表すのに十分な役割を果たしており、違和感しか無いような無理矢理なねじ込みは無し。バニラ?いやまあ一応…

映像美は言わずもがなの新海クオリティ。むしろ心配する要素が無い
東京の姿が本当に見事。地方民の自分にとってはあまり馴染みが無いためそれほどピンとはこないが、おそらく再現度も高いのであろう
ストーリーに関しては色々と登場人物がぶっ飛んでる所もあるので賛否両論なのは仕方ない。説明不足な面もあり、色々とモヤモヤしてしまう面も有り。ボーイミーツガールとしては非常に優れた作品で、刺さる人にはとことん刺さってしまう系映画
実際に刺さったのが自分です。もう1回は観に行く予定
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