コマミー

天気の子のコマミーのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.5
【愛に出来ること】

※さぁ、昨日は話題の本作を鑑賞しました。監督の前作「君の名は」に比べると、いろんな"解釈"が出来る作品だと思います。なので、僕なりの解釈で皆さんにお伝えしようと思います。↓↓↓

圧倒された…。
前作「君の名は」と比べると、本作はかなり作家性の高い作品だった。だが、"現実的"なテーマを織り込まれてて、肩苦しすぎない作品になっていた。
舞台は前作同様、[新宿]だ。前作「君の名は」では、人物中心の作品であるために、身体が入れ替わる事で男女の感情の変化が分かりやすく伝わっていた作品だった。
その反面、本作では、都会に対しての若者の"居場所としての意識"を描かれてた。想像してたのとは、かなり見てられない物を見せていたのだが、ある意味で新宿に潜む、[光と影]の部分を描いていたと思う。 

光=何でもある、ビルが立ち並ぶなど。

影=夜の[歌舞伎町]、勧誘、親切な人が少ないなど。

そんなのも知りもせずに現実に直面した半人前の帆高が目にしたもう一つの光が、[陽菜]だ。
彼女と行動を共にし、彼女の弟にも出会い、今まで心は"陰"だった彼の心が、居場所を見つけた瞬間"光"になっていたのだ。
[晴れ女]である彼女を守るために、帆高は自分の危機も省みず救おうとする姿は、RADWIMPSのあのエンディング曲を[代弁]しているようだった。

  [愛に出来ることは何か?]

この歌詞に込められたあらゆる事が、この終盤で、明らかになるのである。

「ショーシャンクの空に」を覚えているだろうか?おそらくこの作品は、この名作の感動とメッセージが似ていると思う。ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの友情と同じように、固く結ばれている糸は、簡単には切ることが出来ない。[大事な人]だから側に居たい。
それはどんな状況であれ、"離してはいけない"のだ。

天気に左右された二人の「愛に出来ること」に関しての物語。

その答えは、"無限大"であってほしい…。
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